クラウドファンディングの比較・成功法則まとめ

プロバスケチームのクラウドファンディングから学ぶ、10のPR知識

2016年1月3日

はじめに

 

昨年、クラウドファンディングを使ってプロバスケチーム、LAクリッパーズを所有し、非営利目的の活動をしていくという6億ドル(約726億円)のプロジェクトにTim Nguyen氏のチームが挑戦しましたが、残念ながら夢は敗れてしまいました。

 

プロジェクトが本格的に動き始めたのはちょうどクリッパーズのオーナー、Donald Sterlingの人種差別発言が問題になった時期であり、PRが全ての鍵だと知っていたNguyen氏はこのチャンスを逃しませんでしたが、プロジェクトチーム内にノウハウが無かったことがネックとなりました。

 

しかし、失敗は成功の母と言います。

 

Nguyen氏はこの経験を通じて、成功体験からは決して得られない10の貴重な教訓を得たそうです。

 

 

 1.波に乗るまで油断しない

 

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Nguyen氏は当初、ローカル放送にPRを流せばねずみ講式に情報が広まっていくと想定していましたが、現実はそこまで甘くありませんでした。

 

NBCやFOXのような大きい局に到達する前に勢いが途絶えてしまったのです。

 

ここで大事なのは、情報が広まるまで力を加え続けることでした。

 

情報は自動運転車ではないので、アクセルを踏み続けなければやがて止まってしまいます。

 

後の祭りですが、資金をさらに投入し続けていれば結果は違うものだったかもしれません。

 

 

 2.相手は強者ばかり

 

2

 

 

Nguyen氏が計画を思いついた時点では、競合相手はいないと思われていました。

 

ここまで狂ったプロジェクトはありえないとすら考えていました。――しかし、狂人は1人だけではありませんでした。

 

映画俳優のArsenio Hallも同じ目的のプロジェクトを立ち上げていたのです。

 

幸か不幸か、その結果は彼の知名度を持ってしてもNguyen氏の足元にすら及びませんでした。

 

同じように、何人もの著名人がクリッパーズの買収を試みていましたが、結果については言うまでもないでしょう。

 

自分がプロジェクトを開始する時には、銀河中で最も力のある相手と戦う覚悟でなければ成功は永遠に訪れないということです。

 

 

 3.ストーリーを売ろう

 

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「始まりは、クラウドファンディングでスポーツチームを買収するという、誰も相手にしないようなイカれたアイデアでした。しかし、どんなにぶっ飛んだ発想も、いつかはそれを真面目に実現しようとする人が現れるものであり、それが今なのです。」

 

問題になった人種の話題は避け、ファンとしての夢を語りながら協力を募りました。

 

閃きだけでは何も変わりませんが、力を貸してくれる全員で団結すれば億万長者にも競り勝てるのです。

 

歴史に残る映画のように、人々が最後の瞬間まで目を離せないストーリーを作り、それをビジネスに結びつけ、それが世界にもたらす意味、夢、希望を売りつけましょう。

 

 

 4.タイミングが全て

 

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もしも現オーナーの問題発言がなければ、誰も見向きもしないままプロジェクトは息絶えていたでしょう。

 

もしもクラウドファンディングの概念がない時代なら、キャンペーンページには誰もアクセスしなかったでしょう。

 

つまり、今回は最高のタイミングで動くことができたのです。

 

勿論マスコミも食いついてきましたが、次のステップに進むのが遅すぎました。

 

Nguyen夫妻は、第三者預託取引のために国中を飛び回っており、タイミングを逃してしまったのです。

 

特にほんの一秒が生死を分ける大規模なマスコミゲームでは、いつ何時でも動けるように備えておくことが必須です。

 

 

 5.頼れる相手を探そう

 

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あなた自身よりも力を持った組織の資源を有効活用してキャンペーンをしましょう。

 

今回のプロジェクトでNguyen氏はKickstarterやIndiegogoといった有名所からリサーチを始めましたが、最終的にはプロジェクトの情熱に共感を示したTiltという、無名ですが実績のあるプラットフォームに収まりました。

 

Tiltはクラウドファンディングの可能性を信じる人々で構成されており、プロジェクトの大きな助けとなりました。

 

情熱で繋がった彼らは、PRスタッフをプロジェクトに寄越したのです。

 

そしてその人脈はタイム誌にまで及び、最高のスタートを切ることができました。

 

資金もPRチームもなかったプロジェクトに、その両方が舞い降りたのです。

 

 

 6.自分に合ったレポーターを探そう

 

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個人に向けてのPRには限界があります。

 

そこでチームがスポーツやクラウドファンディング等に明るい記者にコンタクトを取った所、キャンペーンページへのアクセスが爆発的に伸びました。

 

生い立ちや記事を見て自分に合った記者の力を借りることの重要性がここに証明されました。

 

同時に、構成をしっかりした長いプレゼンテーションをするより、ポイントを押さえた少ない言葉と熱意を持って訴えかけることが有効だとNguyen氏は学びました。

 

レポーターは忙しい職業なので、彼らの時間を無駄にしてはいけないということです。

 

 

 7.ツイッターの影響力

 

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プロジェクト開始当初はチームの中にツイッターユーザーはいませんでした。

 

しかしNguyen氏がマーケティングに強い友人に相談すると、ツイッターを使わない手はないと気づきました。

 

実際に使ってみると、両手では数えきれないくらいのダイレクトメッセージがレポーター達から寄せられたのです。

 

更に、クリッパーズとSterling氏の問題についても発信することができました。

 

 

 8.テレビは認知優先、ネットは結果優先

 

8

 

 

テレビ、ラジオ、新聞のような昔からの媒体はブランドを世の中に広める役目があり、自分のやり方で一瞬にして大衆に伝えることができます。

 

しかし、残念ながらこの方法はそれほど結果に直結しません。

 

それよりも、既にいる支援者達がテレビで彼らの成果を知り、モチベーションを保つことに意味があります。

 

逆に、オンラインでのPRに目を向けると、こちらは必ず結果がついてきます。

 

どこからのアクセスが多いのか、それらが支援に加わればどうなるのかといったことを推し量ることができるのです。

 

そしてメールを送ったり、最近の動きを見せたりすることで支援が増えていきます。

 

 

 9.やりすぎない

 

9

 

 

メディアは最初、このプロジェクトが成功するとは思っておらず、支援額が還元されるとも考えていませんでした。

 

6億ドルというトチ狂った金額には当然の反応です。

 

この壁にぶつかった時、チームは考えを巡らせ、グリーンベイパッカーズやバルセロナのように市民が所有する例が過去にあることを知りました。

 

更に、Newt Gingrichが市民の所有するチームについて記事を書いたことも論理を後押ししました。

 

事実を元に論理を構築し、反対意見を封殺することも、このように常軌を逸したプロジェクトには必要なことです。

 

 

 10.最初の信者が後の助け

 

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ある夜中のPRの数時間後、Nguyen氏は突然の電話で寝ぼけ眼のままカメラインタビューの約束を取り付けました。

 

そして待ち合わせ場所に行くと、まだそこには記者の姿がありませんでしたが、別の仕事がある数人のカメラマンがおり、話をするうちに彼らもインタビューに参加することになりました。

 

最初の協力者がいることを伝えれば、それ以降の協力を得ることは簡単だということです。

 

 

おわりに

 

成功こそしなかったものの、この吹き荒れる旅路の中でNguyen氏が見たPRの世界は奥深いものでした。

 

この経験談を助けとして次のステージに進んでいきましょう。

 

 

引用元はコチラ:10 PR Lessons From Crowdfunding The LA Clippers

 

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