2016年の株式型クラウドファンディングで起こる5つの予測

 

はじめに

 

1

 

新たな規制(レギュレーションA+及びレギュレーションCF第3編最終規則)の追加が決定されました。

 

2016年より株式型クラウドファンディングが実施されますが、これに関する予測を記したいと思います。

 

インターネットは多くの産業に重大な効率性をもたらしましたが、今、金融取引の分野もまた、この技術革新の恩恵に与ろうとしていると言えるでしょう。

 

 

1.数百万ドルクラスの成功プロジェクトが10~20件程度出てくる

 

2

 

いくつかのプラットフォームにおけるクラウドファンディングの資金調達の成功例は、雪だるま効果を持つ可能性があると見ています。

 

成功は成功を呼びます。

 

ひとたび、起業家たちが、この方法による資金調達が、は本当に「使える」手法だと分かれば、彼らはよりこのファンディングの仕組みを利用したくなるでしょう。

 

最終的に10から20つ程度の、100万ドルもしくはそれ以上の額の公募が、2016年内に成功を収めると考えています。

 

私たちのクラウドファンディングのプラットフォームでも、ある会社がこの仕組みを利用して資金調達を行っています。

 

この会社の成功は、他の会社に対して、波及効果を持つと思っています。

 

Elioモーターのキャンペーンは、いくつかの試験段階を経たのち、正式に認められたクラウドファンディングの一つの例です。

 

3

 

Elio社は、革新的な三輪の自動車の開発を通じて、交通システムのあり方を変えようとしている会社です。

 

Elio社は、このキャンペーンの初期の段階で、同社株式の予約権により、4600万ドルを超える金額を集めることに成功したのです。

 

 

2.様々な産業分野にとって、クラウドファンディングは使える資金調達手段となる

 

4

 

ある企業にとっては、自己資本を公募で調達することが困難であったり、他の企業と比べるとはるかに少ない資金調達の選択肢しか持たないというケースもあります。

 

そのような企業にとって、クラウドファンディングは、実効性のある資金調達手段となっていくでしょう。

 

この企業には、ベンチャーキャピタリストたちが、一般的に避けてきた分野(スポーツ・エネルギー・運輸・バイオテクノロジー)の産業も含んでいると思います。

 

VC企業は、これまでテクノロジー分野のような産業、つまり、よりよいリターンをもたらし、比較的早い成長サイクルをもつテクノロジー分野に投資を集中させる傾向がありました。

 

このような投資の偏りによって、他の分野に属する会社は、投資を得る機会を失っていました。

 

つまり、資金面でも時間の面でも一つの製品を市場に出すまでに莫大な初期投資が必要となる会社(上記の会社はそれに該当します)は、ベンチャーキャピタルを得るのが困難だったのです。

 

このような、VC達から好まれていなかった分野の会社は、クラウドファンディングを利用し、資本家達を魅了することに成功しました。

 

その分野に属する他の会社も、この成功に続き、クラウドファンディングを利用したいと思っていることでしょう。

 

 

 

3.2016年下半期には、より多くのテクノロジー企業がクラウドファンディングを利用するようになる

 

5

 

多くのテクノロジー分野の会社が、VCファンディングにより資本調達していることは、これまでのVC企業の動向からすれば、なんら驚くことはありません。

 

しかしながら、テクノロジーバブルがはじけ、VC達からの資金が枯渇するか、そもそもその資金を得るのが困難な状況になれば、このような状況は変わると思います。

 

そのとき、 クラウドファンディングは、テクノロジー企業が資本金調達のために利用できる数少ない手段の一つとなるのではないかと思います。

 

近年の株式市場の混乱がIPOマーケットに対してもつ悪影響は、無視することができません。

 

市場が、テクノロジー企業のIPOを高評価しているときには、IPO市場の流動性から利益を得るVC企業にとって、その状況は、いい意味を持ちます。

 

好例はフェイスブックのIPOでしょう。

 

このIPOによって、早い時期にフェイスブックに投資していたVC企業は、いつでも株式を売却して利益を得る機会を得ることができました。

 

しかし、状況は変わり、2015年の後半には、マーケットがIPOに対して好意的ではなくなってしまいました。

 

このトレンドが変わらない限り、2016年は、VCファンディングが難しくなる年と成るかもしれません。

 

 

4.クラウドファンディングは広く受け入れ、手法も多様化する

 

6

 

企業が、クラウドファンディングをどのように発展させ実行していくべきか、この点について、理解が深まっていくに連れ、異なったアプローチが採られていくでしょう。

 

私は2016年の5月から12月の間に、およそ500から1000程度の株式型クラウドファンディングが、行われるだろうと考えています。

 

どのような手法が取られるにせよ、株式型クラウドファンディングによって、小規模中規模の企業が資金調達する機会は増えるでしょう。

 

株式型クラウドファンディングは、それらの企業が長年待ち焦がれていた機会、つまり、企業の使命や製品、成長を期待して参加しようとする投資家を探し出す機会となるでしょう。

 

 

5.低コストのデジタルツールが、実行の手助けとなる

 

7

 

クラウドファンディングが、周囲から受け入れられ、勢いを持つにつれ、公募を実行するための効率的なオンラインツールが様々なエリアに現れるようになるでしょう。

 

とりわけ、ソーシャルメディアによって、情報を拡散させることが容易になるでしょう。

 

とりわけ、小規模の企業にとっては、非常に強力なツールとなるでしょう。

 

ソーシャルメディアによる取り組みに加え、これらのツールが意味を持ってくるエリアとして、記事・ビデオコンテンツ制作やPR戦略が注目されるでしょう。

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