これをしたら失敗する?あなたのクラウドファンディングが目標額に到達しない5つの理由

はじめに

 

クラウドファンディング・キャンペーンが失敗に終わったときのショックは計り知れない。ただそれはキャンペーンに失敗しただけで、あなたがひどいアーティストというわけではない。あなたがただひどいキャンペーンをしてしまっただけかもしれない。

 

まず初めに、比較的新しい現象であるクラウドファンディングのキャンペーンに明確な青写真はない。愛すべき弱点や失敗してしまったキャンペーンがやがて脚光を浴びることもある。もしあなたのキャンペーンが目標を到達できなかったのなら、次にあげる理由のどれかが原因かもしれない。

 

 

1.目標額が理不尽に高かった

 

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EP盤(ミニアルバム)のためわずか3千ドル(約360万円)を求めるキャンペーンも多い中、アルバムのためにその10倍を求めるキャンペーンもよく見かける。あなたのキャンペーンが他の類似キャンペーンより明らかに高いと、ファンにはあなたが欲張っているように見える。たとえ資金の用途を明らかにしていたとしても、ファンは「この人はなぜそんな額が必要なんだろう」と思ってしまうのだ。

 

理不尽に高い目標額のもう一つのデメリットは、目標に達成しないことを察して寄付を躊躇するファンも出てくるということだ。アルバムが完成しないだろうと思えば寄付への意欲も薄れる。

 

その額があなたのビジョンと真剣さを物語っていると思うかもしれないが、 実際キャンペーンにとっては大変なマイナスだ。キャンペーンは目標金額に達しなければ終わらないということ覚えておこう。

 

妥当な目標を設定することによって、初めてファンはその成功の一旦を担えるし、今後もあなたのキャンペーンをサポートしようという気になる。

 

 

2.次々にキャンペーンをしてしまった

 

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成功するキャンペーンに寄付するファンは未来のキャンペーンにも寄付する可能性が高いと書いたが、そのキャンペーンは次の週ではなく、 実際に“未来”でなければならない 。

 

アルバムの規模を大きくするために、もしあなたがビデオのため、パブリシストを雇うため、プロモーション用のホッケーパックを製作するためと、立て続けにキャンペーンをしてしまうと、あなたのファンはうんざりし、あなたをアーティストというより、いつもお金を無心してくる人と感じ始める。

 

彼らはあなたのアルバムは支援したいが、ひっきりなしのキャンペーンはアーティストを支援しているというより、常に値上げをしてくる Verizon(全米一加入者の多い携帯会社)のように感じるのだ。

 

 

3.支援者への特典が適正ではなかった

 

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あなたがアルバム制作のためにお金を作る必要があるのは分かる。とはいえ、あなたの熱狂的なファンから金を巻き上げるのはいい方法とは言えない。

 

25ドル(約3000円)もしくはそれ以上を寄付するまではアルバムを受け取れないというキャンペーンを度々目にする。普通10ドル(約1200円)程度で手に入るアルバムに一体誰がそんなお金を払うだろう?しかもそれは寄付への見返りだというのに。

 

アルバムには通常の値段をつけよう。それがデジタルダウンロードだとしたらなおのこと。サインの入ったハードコピーに変えるのもいい(もしあなたがハードコピーにサインも入れていないなら、すぐにそうしよう)。

 

また、デジタルアルバムは配送料がかからないことを考えれば、あなたはアルバムを別の特典で包むこともできる。特典はファンにとっての付加価値で、あなたにとっての付加価値ではない。

 

 

4.ファンはすでにその特典を持っていた

 

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非常によくある失敗は、あなたのバックカタログ(過去リリースされた全作品集)が支援者特典として魅力的だろうという考えだ。

 

それはあなたを知ったばかりの新しいファンには効果的な一方、支援者があなたの長年のファンである場合、全部ではなくともあなたのほとんどの作品を持っている。だからそもそもあなたのキャンペーンをクリックし、寄付を検討する。

 

バックカタログの提供は特典というより、戸棚の一掃処分のように見える。

 

とはいえ、あなたの過去の作品をキャンペーンで利用する効果的な方法もある。アルバムに一枚一枚手書きのサインを入れるアーティストたちもいるし、ミュージシャンでもある優れたビジュアル・アーティストが独自の手書きのアート作品をレコードジャケットにして提供しているのを見たこともある。

 

またファンとして発展過程の支援者には彼らのディスコグラフィを埋めるというオファーもできる。支援をすればニューアルバム に加え、コレクションに欠けている作品をどれでも1枚、2枚、あるいは3枚提供するというような特典がつけられる。何度も言うが、それはファンへの付加価値の提供でなければならない。

 

 

5.あなたの個性がまったく注入されていなかった

 

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ファンがその寄付金の行き先を気にしているとはいえ、彼らはあなたのPowerPointのプレゼンや完璧なビジネスプランを見たいわけではない。

 

ファンは自分が好きな人々を応援する。まるで会議室にいるような超ビジネスライクで数字だらけのキャンペーンでは彼らがあなたを好きになるわけがない。

 

この要因は非常に大きい。

好きでなければ、彼らは決してあなたにお金を出したりしないからだ。キャンペーンは友達に話すかのように書こう。私たちはあなたがどんなふうにワクワクし、それに取り組んでいるのかを聞きたいのだ。それを聞くことで私たちもワクワクする。

 

さらにキャンペーンを楽しもう。支援者特典を1万ドル(約120万円)の寄付というオプションで冗談めかして終わらせるKawehiというアーティストがいる。なんと彼女は、たまたまそれを見たある人物から1万ドルを得た。キャンペーン・ページ全体から溢れ出し輝いていた彼女の個性が、懐の大きい誰かの心に響いたのだ。

 

Kawehiさんプロジェクト参考ページ

 

同じように、ポテトサラダを作るためのキャンペーンで、5万5千ドル(約660万円)以上を達成した男性をみんなも覚えているだろう。これが人々のポテトサラダへの愛だと思うだろうか?これはすべてあのキャンペーン・ページに込められた彼の個性の賜物だ。

 

ポテトサラダプロジェクト参考ページ

 

これらの例は、キャンペーンが単なるアート作品ではなく、アーティスト自身についてのものだということを改めて思い出させてくれる。もしあなたが単にビジネスや ブランドと化してしまえば、私たちがほとんどのビジネスやブランドに対してそうするように、冷たくあしらわれることを覚悟しよう。反対にあなたが楽しめれば、私たちもあなたに便乗したくなる。

 

 

さいごに

 

まだまだ明確な成功のセオリーが確立していないクラウドキャンペーンではあるが、だからこそ身の丈にあった妥当な目標金額としかるべきタイミング、ファン目線で魅力的な支援者特典の考案と、何より“あなたらしさ” をうまく織り込むことが、成功への第一歩であることを覚えておいてほしい。

 

引用元は こちら

 

※ 文中の金額は2015年9月19日現在のレートで換算

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